9711km or 760km

2005年8月28日 恋愛
人の心を操る事はできない。
仮にできたとしても、そんな事はしたくない。
だから、俺の事を好きだと思ってくれる人がいると、すごく嬉しい。

ここしばらく、俺は自分の事を本当に好きだと言ってくれる人に出会ってきただろうか・・・

先の事を考えるのは、楽しい時もあるけど、怖い時もある。
今は、楽しい方が勝ってる。

きっと、このままいったら、この先悩まなきゃいけなくなる事は分かってる。
だけど、今はそんな事よりも、自分の気持ちを優先させてあげたい。

Wiederanlauf

2005年8月28日 恋愛
考えてみたら、10日ぶりの会話。
意外と普通に話せるもんだな。

あの後、自分の行動にすごく後悔した。
言わなくてもいい事、言ってはいけない事を言って、その人の事も困らせてしまった。

メールはできるようになった。
そして、今日はメッセで話せた。
今度は、またちゃんと電話で話せるようになれればいいな。

選択と決断

2005年8月27日 恋愛
テレビ局記者、トリマー、派遣営業事務、元キャバクラ嬢、もうじき無職、ファゴット奏者・・・

世の中にはいろんな人がいて、いろんな人生がある。
きっと、今までにいろんな決断の瞬間があって、今があるんだろう。
そしてこれからも、その決断の瞬間がやってくる。

俺にも、いろんな選択肢があるんだろうか?
ふと、そんな事を考えてみた。

Geburtstag

2005年8月26日 日常
こんな俺でも「誕生日おめでとう」って言ってくれる人が何人もいた。
まぁ、前日まであからさまにアピールしてたけどね(笑)
でも、やっぱり嬉しい。

そして、一番乗りで祝ってくれたあなた。
ありがとう。

Are you workaholic?

2005年8月20日 恋愛
No, I’m an alcoholic.

And I’m an very loveholic.
However, I experienced disappointed unrequited love again.

花火

2005年8月20日 恋愛
俺にとっては今年初めて、そして最後だろう花火大会。
これには去年も行った。
一緒に行った人は違うけど。

花火は好き。
華やかで、儚いから。
俺の気持ちも、儚いものなんだろうか・・・

Viel Glueck!

2005年8月10日 恋愛
検査結果は陰性だった。
これでひとつ、迷惑をかけずに済む。

甘えられる事で安心感を得られる。
そう再認識した。

存在

2005年8月9日 恋愛
彼女のダイアリーを読んでいると、何となく彼女の日常や考えてる事が見えてくる。
そして、その中に俺の存在がない事も。
それが現実。

電話で話していた人に言われた事。
「不思議な人」
俺の声のトーンが、心の中に入ってくるんだって言われた。
なんか嬉しかった。

この人も、普段は頑張りすぎて本当の自分を出せない。
自分も似たようなところがあるだけに、すごく気持ちは分かる。
俺と話す事で、そんな自分を少しでも開放できたんだったら、良かったと思う。
そして、これからもその手助けができたらいいなと思う。
でも、今日本当に助けられたのは、強烈な孤独感に襲われていた俺の方だったかもしれない・・・

思い過ごし

2005年8月2日 恋愛
珍しく、彼女は早く帰宅したようだった。
聞いてみると、病院に行ったとの事。
先週行く予定だった病院の事だと思って、その時はあまり気にしていなかった。
仕事を終えて、少し電話で話したけど、何か元気がなかった。
電車に乗ってメールしてたけど、何か心配になって、今から行こうかと打ってみたけど、大丈夫って返ってきた。

家に帰って、メールしてみたけど、反応なし。
気になって電話してみたけど出ない。
何か、すごく不安になってきた。
嫌な予感というか、胸騒ぎがしてきた。
慌てて、彼女の家に行くための支度をして、最終の新幹線の時間を調べる。
まだ間に合いそうだ。
家を飛び出して電車に乗った。

その間にも、何度か電話してみたけど、一向に出る気配はない。
東京駅に着いたところで、仕事用の携帯にかけてみた。
10コールしても出ない。
そのままチケット売り場に向かおうとした時、彼女が電話に出た。

良かった。
とにかくそう思った。
彼女は薬を飲んで寝ていたらしい。
それを起こしてしまった事に申し訳なさも感じたけど、それ以上に何事もなかった事を、本当に良かったと思った。

思い過ごしだった。
俺の考えすぎだった。
電車に乗って家に帰る途中、安心したら何故か泣きそうになった。

最低な男

2005年8月1日 恋愛
一晩考えてみた結果。
俺は、彼女の弱みにつけこんで、自分の心の傷を癒そうとしていたのかもしれない。
彼女の心の傷を癒してあげるふりをして、本当は自分の傷を癒そうとしていたのかもしれない。

最低な男。

傷を舐め合う事は個人的には悪い事だと思っていない。
人は、そんなに強い生き物じゃない。
少なくとも、俺自身は強くないと自覚している。
傷を舐め合う事で、お互いの傷が癒されるのなら、必ずしもそれは悪い事じゃないと思う。

だけど、それはお互いの意思が一致しての事。
人は弱いから、時として意思とは違う行動をとってしまう。
俺は、彼女のそういう部分を利用していたのかもしれない。
彼女の意思とは無関係に・・・

本当に、最低な男。

ただ、きっかけはどうであれ、彼女に対して抱いていた感情は、昨日の時点では本物になっていたと思う。
これは、今の俺が唯一自信をもって言える事。

根拠?
そんなものはない。
気持ちに根拠なんて必要ない。
俺がそう思っていた、強いて言うなら、それが根拠。

ありがとう

2005年7月31日 恋愛
こないだも聞いた事ではあったけど、彼女の気持ちは俺には向いていない。
他に向いているのかどうかは知らないけれど、少なくとも俺の方には向いてない。

今朝の事は、俺が誘導してしまっただけの事。
彼女は何も悪くない。

ハッキリと自分の気持ちを伝えてみたけど、彼女の答えは予想していた通り。
それは、これからも変わらない「決定」の答え。

俺は、今は彼女の事が好きだけど、きっとこれからも好きだろうな。
でも、その「好き」は、今の「好き」とは違うものにしなきゃ。

意思

2005年7月31日 恋愛
色々考えていた。
彼女に対しての気持ち。
今の状況。
自分の行動。

そんな事を考えながらうとうとしていたら、彼女がふと起きてしまったようだった。
何もかけずに、俺が一人で寝ている事に気づき、心配してくれたようだった。
掛け布団を俺のほうにくれたけど、それをそのままベッドで横になる彼女に掛けなおした。

6:30
まだ目覚ましをセットした時間には1時間ほどある。
だけど、俺は完全に目覚めてしまっていた。
目覚めたというか、眠れなかった。

ベッドで眠る彼女の寝顔をのぞきこんでいた。
それに気づいた彼女。
頭をなでる俺。
それに目を閉じたまま微笑を返す彼女。

気がついたときには、彼女にキスしていた。
そこからは、もう止められなかった。
彼女を抱きしめた時には、俺の頭の中から全てが吹き飛んでしまっていた。

目に映るのは、今俺の目の前にいる彼女の姿だけ。
聞こえてくるのは、今の彼女の声だけ。
そして、心の中にあるのは、今こうして繋がっている彼女だけ。

こうならないために、俺は一人で寝てたんじゃないのか?
結局、俺は自分の気持ちを抑える事ができなかった。
俺は彼女と電話で話した時に、セックスをする事でその人に対する気持ちが大きくなってしまうと言った。
今回彼女は拒まなかったけど、これは彼女が望んでいた事とは違うだろう。
彼女は拒めなかった事に、罪悪感を感じていると思う。
でも、それは俺が以前そんな話を彼女にしてしまっていたから。
それでこういう行動をした俺。
彼女を助けるどころか、余計に彼女を困らせる存在になってしまっているのかもしれない・・・

自分の家に帰るバスの中で、彼女からメールが届いた。
「自分を必要としてくれる人」がいるのは嬉しいけど、これからの自分のためには「自分が必要としている人」を見つけなければいけないんだと。

俺は、自分の意思が先行して、彼女の意思を尊重していなかったのかも知れない・・・

充実

2005年7月30日 恋愛
朝、と言うかまだ夜。
日の出の気配すら感じない3:30
仕事のために起きる。

彼女は朝起きれるかをすごく心配していた。
最近、ちゃんと起きれない事が多いと聞いていた。
だけど、目覚ましが鳴ると、思ったよりもあっさりとベッドから起き上がった。
そのままシャワーを浴びて、出かける支度をする。
俺も着替えを済ませ、待たせているタクシーに乗り込み、目的地に向かう。

仕事をしている彼女。
昨日、寝る前に見てはいたけど、目の前でその姿を初めて見た。
普段見ている彼女と、何か違う。
明るい声、表情。
もちろん、それが彼女の仕事ではある。
すごく頑張ってる。
でも無理はしていないでほしい。
そう思いながら見守った。

仕事が全て終わったのは、11時過ぎ。
俺にとっては貴重な体験だった。
それと、彼女の普段の頑張りを垣間見た。

天気がよかった。
だから、元々予定していた海に行く事にした。
ダッシュで支度して、車に乗り込む。
眠そうだったけど、今回も彼女が運転。
海に向かう途中、突然雨が降ってきたけど、海に着く頃には上がっていた。

水着に着替えて海に入る。
2週間ぶりの海。
ここは、少し沖に出ただけで、すぐに足が着かなくなってしまう。
遊泳限界のブイまで泳いで、そこで少し休憩。
その後、波打ち際に戻って、波と戯れる。
彼女の表情が、少し明るくなってきたような気がして、嬉しかった。

砂浜に広げたシートの上で、日焼けするために寝転がる。
昨夜は寝不足だっただろう。
彼女はそのまま眠ってしまった。
その寝顔を見ていたら、自分の中に押さえ込んでいた彼女への思いが、少し出てきそうになった。
眠ってる彼女の顔は、幸せそうだったから・・・

気がつくと、砂浜にいる人の数がかなり少なくなっていた。
彼女を起こして、家路に着く事にした。
帰りも、ものすごい雨が車のフロントガラスに叩きつけられていた。
けど、それも一時的。
家に着く頃には、やっぱり雨は上がっていた。
つくづく、俺は晴れ男だ。

家に帰ってもまだ6時。
今度はその足で飲みに行く事にした。
今日は焼き鳥。
店に向かう途中、彼女の仕事用携帯が鳴る。
日曜日も仕事だとは聞いていたけど、今夜も急遽仕事が入る可能性があるらしい。
だから、思いっきりは飲めないと。
本当にハードな仕事だ。
俺は土日休みだから、のほほんと彼女に会いに来てしまったけど、何かそれがすごく悪いような気すらしてきた。

軽く飲んで、その後はいつものパターンとなりつつあるカラオケ。
最近、またはまってるんだそうだ。
最初は「切ない歌」に限定して歌っていたけど、だんだんそれも曖昧になってきて、結局は自分が歌いたい歌を歌ってた。

家に帰って、今度は花火をする。
今年初めての花火。
手持ちと線香花火。
線香花火は人生の縮図なんだと、彼女のお父さんが言ったらしい。
何となく分かる様な気がしたけど、今日の線香花火は途中で落ちてしまう事が一回もなかった。

彼女の部屋に戻る。
シャワーを浴びて、テレビを見てたけど、特に面白い番組もない。
明日は7:30起き。
今日は色々あって、俺も疲れてたかもしれない。
昨日と同じく、同じベッドで彼女のとなり。
いつの間にか眠りについてしまった・・・

ふと目が覚める。
電気の消えた部屋。
となりで眠る彼女。
昼間、海で彼女に対して湧き上がってしまった俺の感情が、抑えきれなくなりそうだった。
寝ている彼女の身体を抱き寄せた。
意識的なのか、それとも無意識なのか、彼女が俺の手を握ってきた。
目の前にある彼女の顔。
キスしたい。
そう思う自分がいた。
だけど、彼女の今の気持ちはこの前の電話で聞いている。
今は、俺たちの関係は、そういう事をしていい関係じゃない。

俺は、ベッドから抜け出し、一人で寝る事にした。

再会

2005年7月29日 恋愛
彼女の調子は悪そうだった。
仕事を終えて彼女の住む街へ向かう高速バスの中、今から向かうと打ったメールの返信が、ストレートにその事を表していた。
「助けて」
その言葉で、自分を求められている事を実感して、心配とともに嬉しい気持ちが自分の中にある事に気づいた。

彼女とおちあう。
表情が、前回会った時よりも若干優れないように見えた。
そのまま家に帰る事にした。

翌日、早朝から彼女は仕事があった。
早朝と言っても、6時とか7時のレベルじゃない。
朝4時からの仕事。
それが、彼女の調子を悪くしている原因のひとつでもあったようだった。
少しでも、その気持ちを和らげてあげられればと思って、俺はその仕事に一緒に行ってあげる事にした。
だから、彼女の仕事の成果をひとつだけ見て、その後は特に何をする事もなく、寝る事にした。

彼女と同じベッド。
前回のような事はない。
そのまま、眠る事にした。
彼女に借りた本の結末は、今の俺にとっては衝撃的なものだった。
衝撃的というか、自分の心に刺さるというか、とにかく今の自分の状況に重ねられる部分があって、いろいろと考えるきっかけをくれた。

その彼女との話の中で、今彼女が考えている事を話してくれた。
今、俺が彼女に対して抱いている程の感情は、彼女は俺に対して持っていない。
そんな内容。
本当なら、かなりショッキングな言葉だと思う。
今までの俺なら、そんな事言われたら相当取り乱していたと思う。
だけど、なぜか冷静にその話を聞ける自分がいた。

彼女が求める存在は、「無色透明のような人」だと言っていた。
確立された「誰か」という存在に頼るのではなくて、自分自身の力で自立していきたい。
そういう彼女の気持ちの表れなのかもしれない。
そう思う反面、「無色透明」は俺ではないんだろうな、という気持ちにもなった。

これからの関係、俺は彼女に何を求められ、何を与えてあげる事ができるんだろう。
そして、俺は彼女に何を求めていくんだろう。

今分かっている事は、2人の関係は「友達」だって事。
今は、それだけ分かっていればいいのかもしれない。

3日後には彼女とまた会う。

それぞれの生活

2005年7月18日 恋愛
朝、目覚ましの音で目が覚める。
彼女は若干寝起きが悪い。
これは薬のせいでもあるんだろう。
そんな事を考えていると、彼女の仕事の携帯が鳴った。
そうだ、今日は彼女は仕事なんだ。

着替えて出かける準備をする彼女。
今日は泊りでの取材なのだそうだ。
俺も、帰る支度をする。
昨日飼った海パンや、バスタオルは置いていく事にした。
想いを寄せている彼が来たら捨ててと言って。

玄関を出る。
今日も天気がいい。
日差しが肌に突き刺さるようだ。

彼女と一緒に歩く。
彼女の部屋から会社までは、歩いて5分くらい。
その先に駅がある。
会社の前の交差点。
ここで彼女とはお別れ。

横断歩道の信号が変わる。
「じゃあね」
そういう彼女を引き寄せて、キスした。

帰りの高速バスの中。
彼女に借りた本を読んだ。
この本を返すのは、いつになるんだろう。
そんな事を考えながら・・・

日本海

2005年7月17日 恋愛
目が覚めると、俺は彼女の部屋にいた。
そして彼女のベッドで、彼女と一緒に寝てた。
彼女の事を抱きしめてみると、彼女が俺に抱きついてくる。
そしてキスする。
そんな事を何回か繰り返して、またエッチした。

結局昼頃まで寝てた。
天気はいい。
せっかくだから、どこか出かけようと話す。
そして、思いつきで海に行こうって事になった。

彼女の車で海を目指す。
一応、今いるところは海のない県。
隣の県まで高速を走る。
女の子の運転する車で、俺が助手席に乗って2人で出かける事も、昨日の部屋に行く事と同じで初めての体験だった。
今までは、必ず俺が運転してたな。

車の中で、またいろんな話をする。
彼女は俺に対して、自分が考えている事を、素直に全て話してくれているようだ。
ほんとなら人に話しにくいような、自分の心の病気の事とか、過去の体験の事とか。
それが、俺にとってはすごく嬉しい事だった。
そして、俺も彼女に対しては自分が思っている事を、素直に話せた。
こういう関係っていいなって思った。

1時間半ほど走って、海に着いた。
日本海。
海水浴をしてる人がいっぱいいた。
車を降りて浜辺に行く。
靴を脱いで裸足になる。
砂が熱い。
海に少しだけ入ってみる。
足だけじゃ物足りない。
無性に、海に入りたくなった。
それは彼女も一緒だったらしい。
水着を売っている店を探す。
彼女が店を見つけて、水着を品定めしている。
案外あっさり決まったらしい。
俺も自分のを探す。
そして、その店の更衣室を借りて、水着に着替える。

ビーサンを履いて、再び浜辺へ。
今年初めての海。
そして、生まれて初めての日本海。
最初は水が冷たく感じたけど、入っちゃえばそうでもなかった。
少し沖の方まで行ってみる。
肩くらいの深さのところまで行って、泳いでみた。
すっごく気持ちいい。
彼女もすごく楽しそうだ。
良かった。
彼女を後ろから抱きしめて、2人でプカプカと浮いたりしてみた。
なんだか、すごく幸せな気分だった。

あまりにも気持ちよすぎて、なかなか海から出られなかったけど、さすがに着いたのが15:00頃だったから、1時間半ほどで帰る事にした。

途中、コンビニに立ち寄る。
彼女の妹は、以前の彼女と同じ仕事をしていた。
その彼女の妹が書いた記事が今日の新聞に載っているという事で、その新聞を買う。
そして、妹に電話をかける彼女。
話の中で、妹も知っている様子の、彼女が想いを寄せている男性の話になったようだ。
そして、今の状況を聞かれたらしい。
「友達と出かけてる」
確かに、今の関係は友達・・・なのかも知れない。
少し複雑な気持ちになった。

車の中。
その話を発端として、今の2人の関係に関する話になった。
俺は、少し考えたが、軽はずみな事は言えないと思った。
俺の思っている事を今言ってしまったら、彼女にどんな影響を与えてしまうのだろう。
それがなぜか不安だった。

家に帰ると、その足で夕飯に出かける。
昨日から焼肉が食べたいとお互いに言っていた。
1軒目、人が並んでいる。
中に入って聞いてみたが、やっぱり少し待つらしい。
それだったら、その時間で他の店を探した方がいい。
という事で、次の店を目指す。
2軒目、彼女が以前行った事のある店に行ってみると、不運にも休みだった。
お腹が空いてきた。
タクシーを拾って、運転手に焼肉屋に行ってくれるように告げる。
そして、何とかたどり着いた。

ビールで乾杯。
そして肉を食う。
彼女の幸せそうな顔。
こういう些細な事で喜びを感じられる感性。
そして、それを惜しみなく表現する事ができる性格。
またひとつ、彼女の魅力を見つけたと思った。

彼女の部屋に戻ると、彼女がクローゼットの中にしまっていた、昔の写真を引っ張り出してきた。
大学生の頃、就職した後、一人旅の写真、家族と写ってるもの、友達と一緒のもの。
ものすごい枚数の写真と、彼女の過去。
新たな彼女の一面を見られた事と同時に、何となく彼女の過去まで共有できた気持ちになって、嬉しかった。

その後、一緒にシャワーを浴びる。
先に出た彼女。
「着てもまた脱がされちゃう?」
「そだね」
そして今夜も、一緒のベッドで眠る。

笑顔と涙

2005年7月16日 恋愛
チャットで出会った女の子。
話をしているうちに、いろんな共通点がある事がわかった。
子供の頃を過ごした場所や、大人になって住んでた場所、誕生日の日にちなんていう他愛のない事から、恋愛に対しての考え方、好きな人に対する感情・・・
何か、他人とは思えなかった。
そして、気がつくと彼女にすごく興味を持っていた。

チャットで出合って4日、そんな彼女と実際に会う事が決まった。
びっくりする様な出来事。
今まで、インターネットで知り合って、実際に会った人は何人かいる。
でも、こんなに早くに会ったのは初めて。
しかも、その子は俺の家からは新幹線で行かなければいけない様な離れたところに住んでいる。
それだけでも、通常なら躊躇うに十分な理由だけど、なぜか俺は即断していた。

たった4日間、しかもインターネット上の文字だけでの会話で、お互いの何が分かるんだ?
きっと、客観的に見ればそう思うんだろう。
巷では、こういう出会いから犯罪に発展してしまった例も少なくないと言われている。
普通だったら、多少は不安になったりするんだろう。
だけど、俺にはそういう気持ちはなかった。
もちろん、俺は男だから、女の子よりもそういう気持ちは感じないとは思う。
でも、俺は彼女の事をある意味信用していた。
たった4日で・・・

彼女と話をしていた中で、彼女の心の病気の事を聞いた。
以前の恋愛の事が大きな原因になったらしい。
その内容の詳細までは書かないが、なんとなく最近までの俺の状況とダブるところがあった。
だから、彼女の気持ちが何となく理解できるような気がした。
そして、これが彼女の事を何となく他人と思えずに、信用できると思った理由でもあった。

チャットで出会って6日目の土曜日、彼女は仕事だというので、それが終わる時間を見計らって、新幹線で彼女の住む街まで行った。
事前に写真の交換とかしていなかたので、正直どんな外見の人なのか想像がついていなかったけど、今回はあんまりそういう事を意識していなかった。
駅に着くと、彼女が改札の外で待っていてくれた。
第一印象、かわいかった。
外見的には、俺が今まで付き合ってきた人にあんまりいないような、可愛らしくて活発そうな女の子だった。
実際には俺と2歳しか違わないけど、実年齢よりはだいぶ若く見える。
一瞬戸惑った。
そして、なぜか自分が赤面しているのが分かった。

お互いに酒飲みだという事は分かっていたので、そのままお店に行ってお酒を飲む事にした。
女の子にしては珍しいビール党。
それだけで好感をもってしまう俺。
相変わらず、単純な性格だな。
飲みながら、お互いの仕事の話や日常の話をする。
彼女はマスコミ関係の仕事で、日々激務に追われている。
この3連休も、休みなのは日曜日の1日だけ。
そんな貴重な休みを、どこの馬の骨とも分からない俺に会う事で使ってしまっていいのかな?
一瞬、そんな事も考えた。

そんな話をしていると、あっという間に4時間も経過していた。
次の店に行こう。
外に出て歩く。
俺は彼女の手を握っていた。
その手をぎゅっと握り返してくれる。
この感覚、久しぶりだな。

2軒目の居酒屋。
おばちゃんに気さくに話しかける彼女。
人懐っこい人だな。
軽く酔っ払った脳で、そんな事を考えながら飲んでいた。
ここでは焼酎。
彼女はこれもいけた。
ほんと、お酒が飲める女の子って個人的にいいと思う。
よく考えたら、女の子に限らずだけど、俺の周りで友達関係が長続きしてる人って、酒飲みばっかりだ。

次、どうしようか考えていると、カラオケに行きたいと彼女が言う。
俺もカラオケは好きなんだけど、実は前日に会社の人と飲みに行ってカラオケした影響で、声が枯れかけていた。
カラオケに関しては、別にうまくはないんだけど、それなりに歌いたいと思うので、できるだけ調子のいい時に歌いたい。
しかも相手が初対面で、初めて一緒にカラオケ行く時に、あんまりひどい歌を聞かせて、もう一緒に行きたくないとか思われるのも嫌だ。
とか考えたけど、そこはやっぱりカラオケ好き。
結局頭の中で2秒ほど考えて、行く事を決断した。

彼女の選曲は、ここでも俺にとってスマッシュヒットを飛ばしまくった。
そして、彼女の見た目を裏切らないレパートリーも持っていた。
自分を見せる方法を知っているな。
そういう感じがした。
多分、賢い子なんだろう。

2時間の予定を1時間延長して、歌いまくる2人。
そんな中で、不意に恋愛の話になった。
彼女の今までの経験、そして今現在想いを寄せている男性のこと。
その存在は俺も聞いていた。
だから驚きもなく、素直に彼女の話を聞いてあげられた。
だけど彼女は突然、堰を切ったように泣き出した。
まるで、緊張の糸が解れたかの様に。
そんな彼女を見ていて、こんなに彼女の事を苦しめている存在に対して、正直すごく嫌悪感を持った。
そして、彼女に対して今すぐにしてあげられる事が何もない俺という存在が、とても悔しかった。

少し落ち着いた彼女にキスをして、カラオケから出た。

カラオケからの帰り道、彼女の話は続く。
そして、泣きながら俺に抱きつく。
俺以外の男の事で泣いて、俺にこういう態度をとってしまう事を、何度も謝る彼女。
俺が今言える事は、俺たちの関係は過去じゃなくて、これからだって事だけだった。

コンビニに寄ってから、彼女の部屋に行く。
一人暮らしの女の子の部屋にこういう形で行くのは、実は俺にとって初めての経験だった。
今まで付き合ってきた、あるいは何かしらの関係を持った人は、なぜか全て実家住まいだったから。
なんだか、すごく照れくさい感じがした。
彼女の飼っているウサギを見て、それからちょっと話を話をする。
もう3時。
彼女の部屋のベッドで、2人で並んで寝る。
そして、彼女とひとつになった・・・

バイバイ

2005年6月26日 恋愛
彼女は、俺に全て伝えているつもりだった。
俺は、彼女の考え全てを理解していなかった。

彼女に無理を言って、ハッキリとした言葉を俺に言ってもらった。
もう無理なんだと。
戻る事は、100%ないんだと。

俺の部屋にあった彼女の物を、全て持ち帰ってもらう事にした。
そして、俺の部屋の鍵も返してもらった。
その瞬間、自分の気持ちが溢れて止まらなくなってしまった。

自分でも、この結果は予測していた。
頭の中では、覚悟できていたつもりだった。
だから、それまではすごく落ち着いて、普通に話ができていた。

でも、現実を目の当たりにした瞬間、自分を止められなくなっていた。

彼女に、自分の隣に座ってくれるように言う。
俺の向かいのソファに座っていた彼女が、俺の隣に座る。
だけど、俺は何もできない。

やっぱりダメだ。
一瞬の沈黙の後、彼女は元のソファに座りなおす。
泣いていた。
彼女が泣くところを、初めて見た。

涙が止まらない彼女。
ソファから立ち上がり、俺に背を向けて泣いている。
その彼女を、後ろから抱きしめた。

「私、帰った方がいいみたい・・・」
そう言って、彼女はまとめた荷物を持って玄関に向かう。
俺はもう一度後ろから抱きしめた。
「いやだよ・・・」
だけど、彼女の決心が揺らぐ事はない。
そんな事は俺も分かってる。
彼女は、俺の手を振り解いて、こっちを向き直す。
そして、右手を差し出した。
「泣いてバイバイは嫌だから・・・」
俺はこの時、泣いていたんだろうか?
必死の思いで差し出した右手を、軽く握り返して「バイバイ」って彼女は泣き笑いのままで出て行った。

次の瞬間、俺は慌てて彼女を追いかけてた。
駅の手前で追いつく。
やっぱり、最後くらいは笑ってバイバイがいい。
そう思ったから。

駅の改札で、お互いに作り笑いのまま、だけど嫌じゃない笑顔でバイバイした。
彼女が改札を抜けるのを見届けて、俺は部屋に帰った。

彼女の物が全てなくなった部屋。
だけど、マニキュアがひとつだけ、彼女のメイク用品が入っていたボックスの裏から出てきた・・・
それをゴミ箱に捨てて、俺の気持ちが何となく整理できた気がした。
最近は彼女とメールする回数も、一時期に比べれば増えた。
でも、以前のようにすぐに返ってくる事は、あまりない。
きっと仕事が忙しいんだろう。
そう思う。
でも、仕事が忙しいからって、メールってそんなに返せないもの?

電話で話すことも、一時期に比べたら多くなった。
でも、以前のように平気で1時間以上も他愛もない話をする事はなくなった。
きっと、自分の時間を大切にしてるんだろう。
そう思う。
でも、自分の話したい事だけ話して終わりって、どうなの?

彼女の言いたい事は、以前よりも理解できるようになった。
そして、彼女の時間を無駄にしてしまわないように、気を遣うようになった。
彼女の時間を無駄にしてしまわないように・・・

今まで、俺と過ごしてきた時間は、無駄な時間が多かったんだろうか?
毎日メールをしたり、電話で話したり、一緒にすごした時間。
俺はとても幸せな時間だと思っていた。
でもそれは、彼女にとっては無駄な時間だったんだろうか?

正直な気持ち。
あなたはわがままになったと思う。

仕事に打ち込む。
自分の時間を大事にする。
それは悪いことじゃないと思う。
あなたにとって、有意義だと思えるのなら。

だけど、それを理由に、俺やその他の周りの事から逃げてないかい?
今は考えられない、考えたくないって言っていたけど、それは現実逃避なんじゃないの?

俺にしてくれたキス。
それも、一時の現実逃避だったの?
こんな状況じゃ、そんな風に思ってしまうよ。

君は、あの電話で、お互い離れてすごしてみれば、お互いの存在価値が分かるだろうって言ったよね。
今の俺の存在価値って、あなたにとっては暇つぶし程度のものなの?
現実を考えなくても済む、都合のいいだけの存在なのかな?

そろそろ、いろんな事をハッキリとさせないといけないんじゃない?
それとも、まだその事を考えるには早い?

あなたの事を信じたい。
あなたに幸せになってほしい。
あなたの夢を応援してあげたい。

だけど、ここにあなたの事でずっと悩んで苦しんでる人がいるって事も、忘れないでいてほしい。
頭の片隅でもいいから、そういう人がいるって事も留めておいてほしい。

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