朝。
頭が痛い。
ほとんど寝てない。
ボーっとする意識。
今日からまた一週間が始まるというのにこの有様。
しかも、隣には昨日初めて会った子が寝てる。
何なんだ、この状況は。

結局、彼女には何もしなかった。
というか、何となく手が出せなかった。

2人で電車に乗って仕事に向かう。
時間的に元カノに会いそうなのがちょっと気になった。
会わなかったけど。
電車の中で、彼女は手をつないでくる。
この子は一体、俺の事をどう思ってるんだろう?
そんな疑問がわいてきたけど、そんな事は今は聞かない方がいい気がした。

夜。
実は、彼女は昨日飲んだ店に携帯を忘れてきていた。
昨夜、携帯がない事に気付いて店に電話したら、置いていったと言われた。
で、今日の夜、それを彼女が取りに行く約束になっていた。
仕事が終わって、俺も何となく自由が丘へ。
彼女にまた会えるかもしれないって気持ちがあったから。
彼女の携帯に「携帯を受け取ったらすぐに連絡して」とメールだけ打って、駅前でボーっと待ってみた。
30分くらい経った頃、携帯に着信。
彼女からだった。
今携帯を受け取ったところらしい。
俺が実は自由が丘にいる事を伝えると、かなり驚いていた。
そのまま合流。
飯を食ってないから、そのまま飲みにいく事にしたよ(笑)
懲りない連中だ。
でも、さすがに昨日の教訓があるので、飲みすぎる事はしない。
今日はお互い、終電で帰る事が前提。

そんな心配しなくても、終電より全然前に店が閉店時間だった(笑)
そのまま駅へ。
改札通って、お互い別々の路線へ・・・
行くはずなのに、ふと置いてある温泉のパンフレットの前でお互い立ち止まる。
実は、お互い以前から温泉に行きたいって話していた。
終電まではまだ少し時間がある。
2人でパンフを見て、ココがいいとか、こっちは料理が美味そうとか盛り上がった。
で、2人それぞれで同じパンフレットを数冊持ち帰る。
この2人は本気で温泉に行く気だ。
そして、今日は別々の家へ帰っていった。

この子と飲んでると、ホントに楽しい。
と言うよりも、何か楽だ。
きっと同い年って事もあるだろうし、お互い酒飲みだし、タバコも吸うし、働いてるから対等ってイメージが強いんだと思う。
だけど、俺が求めてたのはこういう人なのかもしれないって思った。
ここのところしばらくネットで仲良くしていた女の子から飲みに誘われた。
日曜日なのに、夜8時から飲むのってどうなの?
なんて思いながらも、若干の期待(何を?)を抱きながら待ち合わせ場所へ。
俺の住んでる沿線の4駅先にある、会社の上司の家に来ていたらしいんだけど、その駅まで行ったら自由が丘に場所変更になった。
とりあえず自由が丘まで行って待ってたら携帯にメール。
もう着いてるって。
電話で連絡とりながら探してみる。
意外と普通な子だった。
俺と同い年。
そのまま店を探してフラフラ。
お互いに酒飲みなのは知ってる。

適当に見つけた店でまずはビール。
店に入ってすぐ、風邪をひいてセキをしてたた俺に、コンビニで買ったって言うはちみつ飴くれた。
意外と細かいところに気が利く子?
それは俺の思い違いだった。
お互いの仕事の話なんかしながら約2時間。
彼女の終電を気にして聞いてみたら「まだいいじゃん」
それって俺の台詞のはず(笑)
それどころか「あたしと一緒に飲めないって言うの?」
タクシーで帰宅する事を覚悟して、さらに飲みつづける。
その時点で、俺はその店にある芋焼酎を全種類制覇していたけど、彼女も同じペースで焼酎をあけていた。
酒飲みとは聞いていたけど、女の子でこのペースで飲める人は久々に見た。
しかし、あきらかに酔っぱらってる。
なぜか、昆虫の話を熱く語り出した(笑)
しかも無駄に詳しすぎるぞ、お前。
女の子でヘラクレス大カブトムシを見た感想が「かっこいい!」って本気で言える人は初めてだ。
後ろの座敷で飲んでた若者数人が、その話を横から聞いて笑ってるのが見えた。

それで閉店。
さすがに店を出ざるをえなくなったけど、彼女の足はあきらかにフラフラ。
言ってる事も意味不明。
タクシーを探そうとしたら、突然抱きつかれた。
コレって純粋に喜んでいいのか?
そしたら、急に気持ち悪いと言い出した。
しかも、民家の前で嘔吐し始めた。
おいおい、大丈夫なのかよ・・・
タクシー乗るにも、この状況じゃまずいなと思って、吐いてもいいように袋を用意する為に、近くのコンビニへダッシュ。
袋だけくれとも言えないから、適当に飲み物を買って、またダッシュで戻る。
何とかタクシーを拾って、彼女の地元駅へ。
一応、以前に聞いてて良かったよ。
タクシーの中で、彼女は俺にもたれて熟睡?
タクシー代は後で請求してやろうかなと本気で思ったわ。

んで、彼女の地元駅。
そのまま家まで帰れるかと聞いてみたら、わからんとか言い出した。
仕方ないから、少し酔いが冷めるまで一緒に居てやる事にした。
このまま置いて帰るわけにもいかないし。
しばらく話をしていたけど、彼女は一向に帰る気配がない。
痺れを切らした俺は、タクシー拾って家まで送ってやるからって言ってみた。
どうせ俺もココからはタクシーで帰るしか手段がないし。
そしたら、彼女は意外な事を言った。
俺んちまで来ると。
え?
今いるのは、お前の地元駅だぞ。
俺んちまで行くのは、県境越えるぞ!
正気の沙汰じゃない。
しかも明日は月曜日。
数時間後には会社に行かなきゃならん。
俺の良心はそう言ってるけど、この状況で帰すのは勿体ないと、もう一人の俺が言ってる。
・・・結局、持ち帰りました。

ところで、この子には彼氏がちゃんといる。
それは、ネットで知り合った当初から知ってた。
だから、俺にも若干の良心の呵責みたいなもんがあったのは事実。
そんな事言っても、実際彼女は俺の部屋のベッドの上。
さて、これからどうしたものか・・・
悩んだ。
もう正直明け方。
今から頑張ってもいいけど、かなりしんどい。
それに、彼女は酔って爆睡。
あきらかに警戒心はないけど、それは酒のせいって感じだし。
悩みながら、ちょっとだけ手を出してみた。
反応なし。
それが俺の心を決定した。

(明日へ続く)

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