葬儀

2002年12月9日
朝一の高速バスで地元に帰った。
朝から、都内でも雪が降っていた。
気のせいか、静かな朝に思えた。

雪の影響で、バスの出発からして遅れていた。
途中、思った通りの渋滞。
ノーマルタイヤで雪道走るバカが、ものすごくウザかった。
地元に帰るまでの間、事故ってる車は片手で数えられる数ではなかった。

30分ほどの遅れで地元に着いて、友達に電話した。
迎えに来てもらう為。
地元では、すでに30cm以上の積雪になっていた。

葬儀場に着くと、懐かしい面々がいた。
中学卒業以来に会った奴とかもいた。
お香典を渡し、お焼香を済まし、しばらく葬儀が始まるのを待った。
中学のときの恩師も、昼休みに学校を抜けて来ていたが、授業があるとかで、お焼香だけ済ませて帰ってしまった。

葬儀が始まる。
俺の前に、亡くなった友人と付き合っていた同級生の女の子が座っていた。
終始泣いていて、いたたまれなかった。
仲の良かった友人が弔辞を読んだ。
読みながら、堪えきれなくて泣いていた。
そいつとも俺は小学校の高学年から中学卒業まで同じクラスだったけど、そいつが泣いたのを見たのは初めてだった。
俺も、泣いた。

葬儀も終わり、食事をいただいているときは、みんなの顔に少し笑顔が戻っていた。
中学の頃の懐かしい話をしながら、しばし語らった。
でも、心のそこから笑えている奴なんていなかった。

俺は休みが取れたのが1日だけだったから、夕方には帰ることにしたけど、地元のみんなは今夜、亡くなった友人の部屋に集まるらしい。
正直、俺も行きたかったけど、仕事があるから仕方なく岐路に着くことにした。

帰りの高速道路に、雪は残っていなかった。

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